「油揚げ」は私たちの食生活では、超身近な食材ですが、その料理法は、味噌汁やいなり寿司などの定番以外に意外と知られていません。一流料理人によると油揚げは、料理に「コクをプラス」してくれ、また、だしなどの「味を吸収」してくれる“超優れもの”なんです。あさイチでは今回、油揚げのさまざまな活用術を一流料理人ご紹介していただきます!
油揚げみそ汁のコクアップ術
和食の達人 日本料理店 齊藤基晴 料理長が紹介してくれます。
材料(2人前)
- 油揚げ・・・2枚
- 絹ごし豆腐・・・1/2丁
- みそ・・・大さじ2
- 長ねぎ・・・1/3本
- みつば・・・適量
- 水・・・500ml
- 顆粒だし・・・適量
作り方
- 鍋に水を入れ、まず適当に切った油揚げを入れる。
- 沸騰したら中火で、約7分間煮てうまみ成分と油をシミ出せる。
- 通常通り、顆粒出汁、豆腐ねぎ、長ねぎを入れ、最後にみつばを添える。
ポイント・油揚げを投入するタイミングは最初(水の状態)・出汁パック等で出汁を取るときは、出汁を取り終わってから油揚げを入れる。
油揚げみじん切りそぼろ
これも、和食の達人 日本料理店 齊藤基晴 料理長が紹介してくれます。
・これはご飯の上に振りかけても美味しいです。
・また色々な料理の具材として活用できます。
材料
- 油揚げ(みじん切り)‥‥‥1枚
- ごぼう(みじん切り)‥‥‥150g
- 干し椎茸(みじん切り)‥‥‥6枚
- 干し椎茸の戻し汁‥‥‥カップ1
- 砂糖‥‥‥大さじ1+1/4
- 濃い口醤油‥‥‥大さじ1
作り方
- 油揚げ・ごぼう・戻し椎茸 各々をみじん切りにする。
- 油揚げ(みじん切り)を鍋に入れて軽く煎る。
- ごぼう・戻し椎茸と椎茸の戻し汁と調味料を入れて約10分間煮る。
- うまみをしっかり出させ、煮汁がなくなったら「油揚げみじん切りそぼろ」完成。
ジューシー餃子
中華料理店 店主 菰田欣也さんが紹介してくれます。
あんの材料(2人分)
- 油揚げ(みじん切り)‥‥‥1枚
- 水‥‥‥60ml
- こしょう‥‥‥少々
- 酒‥‥‥小さじ1
- しょうが(すりおろし)‥‥大さじ1
- 塩‥‥‥小さじ1/2
- 砂糖‥‥‥小さじ1/3
- オイスターソース‥‥小さじ1
- 豚ひき肉‥‥‥120g
- キャベツ‥‥‥80g
- かたくり粉‥‥‥120g
- 餃子の皮‥‥‥12枚
あんと餃子の作り方
- 油揚げのみじん切りに調味料類を混ぜ、よくしみこませる。
- 豚ひき肉、キャベツとかたくり粉を混ぜて、こねる。
- できあがったあんを餃子の皮で包む。
-
ポイント
・油揚げのみじん切りを使えば、ありがちなパサパサ感を解消でき、ジューシーなギョウザが手軽に出来ます。
・外皮が香ばしいばかりでなく、中のあんも香ばしい「W香ばしい効果」を期待できます。
みじん切り油揚げを使ったペペロンチーノ
イタリア料理店のオーナーシェフ 片岡 護さんが紹介してくれます。
材料(1人分)
- にんにく(みじん切り)‥‥‥小さじ1
- 鷹の爪‥‥‥1本
- オリーブ油‥‥‥大さじ2
- 油揚げ(みじん切り)‥‥‥1/2枚
- ベーコン‥‥‥25g
- キャベツ‥‥‥30g
- パセリ‥‥‥ひとつまみ
- スパゲッティ‥‥‥80g
作り方
- 鍋ににんにくと鷹の爪を入れ、オリーブ油で炒める。
- 香りを移したオリーブ油に油揚げ(みじん切り)とベーコン、キャベツを入れ、焼き色がつくまで炒める。
- ゆでたスパゲッティを入れて和える。
- 最後にパセリを添える。
ポイント・油揚げみじん切りを使えばパスタにソースが絡みやすくなる。・ペペロンチーノは最後にオイルが残りがちだが、油揚げみじん切りを使えば、この油を吸ってくれる。
まとめ
- 「油揚げ」は、みじん切りの効果に見られるように奥の深い食材であることが理解できました。
- 今回は3件の料理を紹介して頂きましたが、他にも多くの応用例を「あさイチ」で紹介しています。